2012年12月15日土曜日

[衆院選2012マニフェスト読み比べ]大地/国民/改革/幸福/共産

残りの政党のマニフェストについても、素人目線から主観的に感想を
書いていきます。
一応全部読みました。疲れた。
大体絞られた。

■新党大地

http://www.daichi.gr.jp/images3/pdf/daichi_chikai.pdf

【良い点】
・冤罪、差別、偏見をなくすといったテーマを主な約束の一つに入れている。

【悪い点】
・マニフェストの内容が薄すぎる。
・国政選挙にもかかわらず、「北海道から日本を元気にする」とか
 いってしまっている。
・「終身雇用、年功序列という日本の良い習慣を取り戻す」という
 謎の公約。

【評価】


■国民新党

http://kokumin.or.jp/ckfinder/userfiles/files/seisaku.pdf

【良い点】
・国会議員の人数を半分にする、と言い切っているのはすごいかも。

【悪い点】
・郵便局の利益団体?みたいに見える。
・やはり減税と公共投資中心の経済対策に見える。

【評価】



■新党改革

http://shintokaikaku.jp/wp-content/themes/shintokaikaku/pdf/shintokaikaku_manifest2012.pdf

【良い点】
・グローバル化して海外に乗り出そうぜ!みたいな気概は一番ある。
・エネルギー周りで「ライフスタイルの転換」を言っているのはいいね。(自転車普及とか)
・大臣キャビネという仕組みいいかもね。
 大臣の参謀として民間人を配置できる。 官僚や労組からの圧力に屈しないため。

【悪い点】
・詰め込み教育を復活させる、っていうのがなぁ。
 今までの教育の何がだめかってことをあまり考えていないように見える。
 ここでいう「詰め込み教育」って悪いいみではなく、
 やりたい子はどんどん勉強できるようにするっていう意味らしいけど、
 この言葉は誤解を招く。また、今までの教育の何が悪いかをよく考えると、
 そんな言葉は使わない気がするんだよな。
 どこかの党が言っていた「体験重視」みたいなほうが必要だと思っていて
 「詰め込み」だとそのあたりは重視されなさそう。

 【評価】
 ☆☆☆

■幸福実現党

 http://www.hr-party.jp/inauguration/agenda2012.html

【良い点】
・主張がはっきりしている。
 (まわりくどくない。方向性の良い悪いはおいておいて
 原発や戦争へのというのが自民党より明確に書かれている)
・ 公立教育の経営再建
 塾通いが不要になるとのこと。そこまで言っている党はなかったな。
・高齢者によるベンチャービジネスの立ち上げを支援。
 これも他にいっている党はなかった。

【悪い点】
・経済政策や雇用政策に具体性がない。
・本気で戦争になりそう。
・国の借金相当増えそう。
・「宗教立国」とか今掲げる内容ではない気がする。

【評価】


■共産党

 http://www.jcp.or.jp/web_policy/data/2012_senkyo-seisaku.pdf

【良い点】
・アンチ大企業、個人を尊重
・競争教育ではなく「深く考える力」を育てる。
・政党助成金を拒否しているのは印象がいい。
・中国韓国とは対話を重視する。

【悪い点】
・どうやって産業育てるの?ていうのがわかりづらい。

 【評価】
☆☆☆


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他の政党については以下に書いています。
[衆院選2012マニフェスト読み比べ]民主党
[衆院選2012マニフェスト読み比べ]自民党
[衆院選2012マニフェスト読み比べ]維新/みんな/未来/社民/公明

[衆院選2012マニフェスト読み比べ]維新/みんな/未来/社民/公明

※民主、自民については以下に書いています。
   [衆院選2012マニフェスト読み比べ]民主党 
  [衆院選2012マニフェスト読み比べ]自民党 

いつの間にか前日になってしまいました。本日あわてて読んでいます。

防衛、TPP、原発以外に関しては、正直どの党も大体同じ主張をしているように思いました。
自分は、上記の3点以外のテーマ(経済、雇用、財政、行政改革等)も大事だと
思っているのですが、そのあたりが一致しているのに、なんで今まで実現できなかったの?
というのが疑問です。「違い」ばかりに目を向けて政争に明け暮れ、一致している点に
ついての実行をおろそかにしていたのではないか、という気がしてきます。

それはおいておいて、またまた素人目線から主観的に感想を書いていきますね。

■日本維新の会

http://j-ishin.jp/pdf/honebuto.pdf
http://j-ishin.jp/pdf/ishinhassaku.pdf

 【良い点】
・公共事業ではなく競争型の経済成長の推進は共感できますね。
 出てきた好きなフレーズ「 ニーズのない雇用を税で無理やり創出しない」
・一番改革を進めてくれそう。

【悪い点】
・ 石原さんが記者会見で「原発のフェードアウト」は修正するとか言ってた
 と思うけど、修正されていない。原発うんぬんというより、党内の意見が
 一致していないのが、見えてしまう。

【評価】
☆☆☆

■みんなの党

 http://www.your-party.jp/file/agenda201212.pdf

今まで読んだ中で一番客観的な感じ。
普通に考えれば、今考えなければいけないのはこういう現実的な
ことだよね、って思える。
他の政党、無駄なこと考えすぎてねーか、っていう。

【良い点】
 ・行政改革かなりやってくれそう。脱官僚とか規制緩和とか。
 ・個々の政策が一番具体的。
 「何をする」だけでなく「どうやる」まで書いてある。 

【悪い点】
特にない。

 【評価】
☆☆☆☆

■未来の党

 いやー、緑全開ですねー。

http://www.nippon-mirai.jp/promise/promise.pdf

【良い点】
・原発廃止にしか興味がない人にはぴったりな政党。
 止める可能性は一番高そう。
 原発廃止へのプロセスはかなり具体的に書いてある。

【悪い点】
・ マーケティング、イメージ戦略がうますぎる。
 みなさん、緑の色だけで判断しないで、テキスト一読しましょー。
・原発以外の政策については、一通りのことは言っていますが、
 内容が薄い。おそらくこれじゃ、原発以外のことは実現できないなー、
 という気がしてしまいますね。

【評価】
☆☆☆

■社民党

http://www5.sdp.or.jp/policy/policy/election/2012/manifesto2012_01.htm

古い党だけあって、昔ながらな社会主義っぽい言葉遣い。
「人間の復興」とか。
若者事情についてのドキュメントは良く考えられていますね。
読んでいて胸が熱くなります。

http://www5.sdp.or.jp/policy/policy/data/121129youth.pdf


【良い点】

・平和主義を提唱するだけあって、外交についてかなり詳しく書かれている。
(国連中心の外交とか)
・若者事情については一番良く理解しているかも。
「若者支援~変えるべきは「若者」より排除型社会~」
「悪質な労働条件を課すブラック企業の企業名を公表します。 」とか。

 【悪い点】
・弱者に対しての理解はすごくあるのだが、
 全てをどうカバーするの?というのが疑問。
・経済対策が半ページしかない。。。


【評価】
☆☆☆☆

■公明党

 http://www.komei.or.jp/policy/various_policies/pdf/manifesto2012.pdf
アニメでまとまっているのはここ。
http://www.komei.or.jp/campaign/nipponsaiken/ig/

原発ゼロ目指すんだ。自民党と仲良くやっていけるのかな。

【良い点】
・過激な主張がない。憲法改正とか。国防軍とか。
・ 中間的

【悪い点】
・「防災減災ニューディール」で経済が良くなるとは思えない。
 ケインズ的な考えじゃだめでしょ。 なぜイノベーションがおきないのか、
 という視点で考えてほしい。
・特徴がなくてインパクトが薄い。

【評価】
☆☆



2012年12月8日土曜日

[衆院選2012マニフェスト読み比べ]自民党

今回の選挙にあたって、以下のチキリンさんの記事は知っておいたほうがいいかも。

国民審査と一票の格差

そうだよね。衆院選、違憲状態でやるんだよね。
とはいえ、やるって決まっちゃった以上、選ぶとするか。

思ったより時間がとれない。
全党のマニフェスト読みきれるか微妙だな。 まぁ、頑張ろう。
今日は自民党です。 素人目線から主観的に感想を言っていきます。

自民党のマニフェストはここで読めます。

http://special.jimin.jp/political_promise/

なんで、2番目に自民党のマニフェスト読もうと思ったかというと、
mixiに広告が出ていたから。
しかも、その広告が「インターネット選挙解禁します」的なフレーズだったので
ついついクリックしてしまった。
 (あと、ここにもファイルがあるんだけど、こっちは「総合政策集 」って書いてある
から、今回の選挙用のマニフェストではないのかな。
でも、こっちのほうが、内容多いから参考にはなるかも。)


先日、橋下氏もネットの選挙運動を認めたい旨ツイートしていた。
https://twitter.com/t_ishin/status/276617519886909440
で、政党の莫大な税金をかけたテレビCMを批判していた。

まぁ、なんというか、今回の選挙では政治家の方々のメディアリテラシーが
結構高くて、メディアを選んで情報発信をしている印象。
ネットユーザに耳障りのよいことをネットでは言っているみたい。
 テレビ出演時にも同じことを言っていたら相当かっこいいのに、とも思った。

で、本題の自民党のマニフェストの感想です。 

全体的な印象としては、民主党のマニフェストに比べると、
具体的な政策というよりも、比較的、コンセプトだけ主張している印象。
「たくましい日本をつくろう」「やさしい日本をつくろう」「 誇りある日本を作ろう」
といった、キーワードが頭に残ってしまう印象。
それに比べると民主党の「○○年までに○○する 」という表現が多かった気がする。
(このあたりは表現上の問題にすぎないかもだけど)

冒頭で大きくでてくる「日本を取り戻す」というのがメインコンセプトだとは思うが、
最後の方のページに「みんなで新しい日本をつくろう」と大きく書いてあったりして、
結局どっちなの?過去に回帰?それとも新しい方向?

あと、民主党ではあった点字や音声のマニフェストは無いみたい。
また、ファイルがpdfしかなく、しかもそのpdfが文字検索できなく
なっているので結構不便。

 つづいて、気になったポイントだけコメントします。

インターネット選挙の解禁

是非是非すすめてもらいたい。

「自衛隊の拡充、国防軍化や「自虐史観を改める」
 
 このあたり、個人的には戦争が起ってしまわないかが不安。

国際先端テスト

 規制のレベルを諸外国と比較して、厳しすぎるのは諸外国レベルに
 合わせていくっていうことらしい。
 個人的には、「諸外国にあわせる」っていう感覚じゃなくて、きちんと
 議論して、規制をはずしてほしい。
 つまり、「他の国もやってるからやる」っていう日和見的な発想だと、良い
 政策にならない気がする。

・新規事業周り

 前述した「総合政策集 」って書いてある方のファイルの以下の項目あたりは
 意外と、いいじゃんと思った。日本のイノベーションは科学技術だけじゃないでしょ。
 という僕の思いと少し近いと感じた。民主党のにはこういった項目はなかったね。
 ただ、政権公約のファイルには書いていないのが気になるが。

 41 新しい「モノづくり」につながる「コト」づくりの推進
 48 ベンチャー事業等の創造・活路支援
 49 ソーシャルビジネス及びコミュニティービジネスの進化による新たな雇用の創出

・第1 弾緊急経済対策
 
  このあたり、を読んでいると、景気対策のためにどんどん公共投資増やします、
 って読めちゃうけど、どうなんだろう。
 民主党はプライマリバランスの均衡を期限を切って目標にしていたけど、
 自民党だと、そのあたり考えているのか見えない。
 これ以上借金増やしていくのかな?

【良い点】

 ・インターネット選挙の解禁。
・新規事業周りは比較的理解がありそうかも。

【悪い点】

・戦争にならないか心配。
・財政赤字の拡大が心配。

【評価】

 ☆☆☆
(前述の新規事業周りが政権公約のファイルにも書いていたら4だったけど)

2012年12月5日水曜日

[衆院選2012マニフェスト読み比べ]民主党

本日から12/16の衆議院選挙投開票日までに、できるだけ全党のマニフェストを
読んでいきます。

素人目線から徹底的に主観的に感想とつっこみをいれていきます。

正直どの政党に投票していいか迷っています。
おそらく、それはテレビや新聞を見ているから迷っているのではないか
というきがしてきました。今までの政治報道を見ていても、まともな政治報道が
されている気がしません。
既存のマスメディアは国会で議論されている具体的な政策には言及せず、
与野党間のパワーバランスにしか焦点を当てません。
そのようなマスメディアしか見ない国民が判断をできるはずがありません。

結局我々国民は、政党の声を直接聞き、それを我々の自分の頭と感性で
判断するしかないのです。

なので、政党の過去の行いや、政党の規模・知名度などはなるべく評価にいれず、
あえてマニフェストの出来だけを評価しようと思っています。
それらのものは、マスメディアによってバイアスがかけられている可能性が
高いからです。

また、国民の多くがマニフェスト全て読んで投票するようになれば、
政治がよくなり、結果的に国が良くなると思うので、自分もそうします。
(国民の多くがテレビや新聞が醸成する雰囲気だけで決めてしまうのが問題)

 で、初日は政権与党の民主党からいきます。

【コメント】

 民主党のマニフェストはここにあります。自分はpdf版を読みました。

 http://www.dpj.or.jp/special/manifesto

まず、pdfだけじゃなく、音声版や点字版のファイルがあることが驚き。
これは他の党はどうなんだろうね。

 まず冒頭にこうあります。

 政権交代に託された、道半ばの改革をさらに進めていくのか。
それとも、しがらみと既得権益にまみれた、古い政治へと
時計の針を逆戻りさせてしまうのか。あるいは、
理念も方向性も一致しないのに、選挙のためだけの
合従連衡に、国の舵取りを委ねてしまうのか。
(2ページから引用)

「既得権益にまみれた、古い政治」→自民党、
「理念も方向性も一致しないのに、選挙のためだけの合従連衡」→維新や未来の党、
を示唆しているものと思われます。
巧みに敵を貶していますが、これでいうと民主党は「3年間でマニフェスト全然実施
できなかった政党」になるんでしょうかね。

14ページでは「野党時代の見通しの甘さを率直に認め、お叱りを受けとめ、
未熟さを克服しなければなりません。 」とはいいつつも、3年間で出した
成果の数値を挙げている。 歳出の削減や歳入の増加、社会保障の拡充などを
数値で示しているのだが、それは現在国がかかえている問題をどの程度解決した
のかをわかるようにしめしてほしい。例えば、歳出の削減をしたのであれば、
それによって財政赤字はどれだけ減ったか、借金はどれだけ減ったか。
などをわかるようにしてほしい。

そもそも、3年前のマニフェストでかかげたことに対して、どこまでできたかを
しめすべきだとは思うのだが、それが書いておらず、とりあえず3年間で残した
成果のみを挙げているのは、少しずるい気がする。

民主党の重点政策は5つずつあるので一つずつコメントしていきます。

1.社会保障~共に生きる社会

子育て支援、教育、女性の就業支援、ワークライフバランスといった、抑えるべきところは
抑えているという感じ。
マイナンバー(社会保障・税番号制度)の利用を2016年度に開始する。
(19ページより引用)
というのはかなりラディカルな政策な印象。2016年にできるのかな。
また、「将来世代に負担のツケを回さないよう、2015年度にプライマリーバランスの
赤字を半減し(2010年度比)、2020年度までに黒字化する。」とのこと。
すごいね。できるのかな。

2.経済~新しい競争力は人と地域

グリーン、医療、介護、農業、中小企業、ものづくり、クールジャパンなど、
育てるってすごく言っているのだけど、そういう上から育てるような政策ってもう
限界がきていると思う。やはり、自由化+セイフティネットの拡充で自由に
安心してビジネスができる環境にしないと、産業は育たない。
それなのに、民主党は何か政府が上から産業を育てられるという考えをやはり
持っているみたいだね。

あと、しきりと「中小企業を支援」というキーワードがでてくるけど、これは
ベンチャーとかスタートアップ企業というのも含まれるのかな。
文面を読んでいると含まれていないようにも読めるんだよね。
「新たな産業を創造する」みたいな意志が感じられず、なにか中小企業の
労働組合的な雰囲気をかもし出しているんだよね。

 あと、「2014年度のデフレ脱却」ってあるけど、具体的にどうやんの?
というのが疑問。野田さん、先日の党首討論でしきりに安倍さんの日銀への
口出しについて批判してたけど、民主党のマニフェストにも
「デフレ脱却に向けて政府・日銀が一体となり最大限の努力を行う。」って
書いてるじゃん。

また、「1.社会保障」か「2.経済」のどちらか、もしくは両方で触れてほしかった
「雇用の流動化をしていく」ことには全く触れていないのは残念。
ここが、日本の社会保障や景気や経済に非常に重要なポイントだと思うのだが。

 3.エネルギー~原発ゼロで生まれ変わる日本

 「2030年代に原発稼働ゼロを可能とするよう、あらゆる政策資源を投入する。」
とのこと。
「ゼロを実現するための人材」を育てるときちんと書いているのは評価できる。
つまり、ゼロにするからって人材育成おろそかにしちゃったら、廃炉とか
できなくなっちゃうでしょ、ってこと。
 「電力の小売自由化」をやるって書いてあるのはいい。
「発送電分離」は「検討」と書いてあるけど、是非現実化してほしいね。

4.外交・安全保障~平和国家としての、現実的な外交防衛

抑えることは抑えたといった感じ。
「主権は、断固として守る」とのこと。
個人的には、中韓との関係の一度総括をしてほしい。
問題の「棚上げ」はもう辞めてほしい。

5.政治改革~政治への信頼回復は、身を切る改革から

「インターネット選挙運動の解禁をすすめる。」とのこと。是非頼む。
無駄遣いの削減について、しきりにアピールしているのは良いのだけど、
それがどのように財政赤字の改善につながるのか、工程表やグラフを
示して欲しい。
あと、世襲政治脱却って言っているけど、国民はあんまり興味ないんじゃないかな。
世襲でもそうじゃなくてもちゃんと政治やってほしい、と思っているだけ。
つまり今の政治がだめなのが「世襲だから」というようには見えていない。

【良い点】
・次世代重視。
・2020年度までにプライマリバランス黒字化。
・インターネット選挙運動の解禁をすすめる。
・電力業界自由化

【悪い点】
・相変わらずの政治主導の経済対策
 (経済成長が起らない理由をきちんと考えていないように見える。)
・創業支援系の話が出てこない。
・基本的にあたりさわりのない感じ。
・「○○年度までに○○する」という目標をかかげているのはよいのだが
 それに対する、工程が見えてこない。
 また、個々の目標が何につながっていくのかが見えにくい。
 
【評価】
☆☆☆
(一番最初なので今後これを基準にしていきます。)

2012年11月26日月曜日

1時間で決断する方法

何か決められないことがあって、うんうん悩んでいるうちに
休日を丸一日過ごしてしまった経験はないだろうか。

私はそのような事態を防止するために、以下のような考えを
導入している。今のところ、数ヶ月だがうまくいっている。

決断とはソフトウェアである。

悩みというものは思考の怠惰からくる。
まじめに事実を認識して整理すれば決断はできる。

情報が足りないから整理できない、と感じることもあるかもしれない。

でも、そのような場合、一番不足しがちな情報というのは
「自分の感情」なのではないだろうか。

また、事実を整理していって最後に必要になる一番大切な情報は
「自分の感情」だったりする。

そのようなときは、素直に自分の心に聞いてみることだ。
その問いかけは「○○って好き?嫌い?」
といった、原始的で動物的な問いかけになるだろう。

プログラミングを経験した方はわかると思うが、
難しい仕様でも、時間さえあればいつかはプログラミングできるはず。
それと同じで、難しい決断でも時間さえあればいつかは決断できるのだ。

素早く決断できなければ意味がない、と思うかもしれない。
プログラミングでも経験を積めば早くなるのと同じで、
決断も経験を積めば早くなるはず。

なので、丁寧に決断を下す練習を普段からすることが、
重要な決断をする際のスピードを早めることができる。

具体的に私がいつもしている決断を作る(プログラミングする)手順を
紹介する。
(決断というと何か大したもののようだが、ほんの小さな選択も含んでいる。)

1.まず自分が直面している問題をノートの真ん中に書く。
2.マインドマップの要領でそこから連想される事実や感情を記述し
  思考を広げていく。
3.表の形式で一番上にとりうる選択しを並べる。
4.それについて、それぞれのメリットデメリットを下に書き連ねる。
5.そしてそれぞれのメリットデメリットに対して反論してみる。

※この手順については時間がある時にサンプルを提示します。

反論できないメリットデメリットは決断の決め手となる
根拠である可能性が高い。私の場合、それで大体決めてしまう。

全てが反論できてしまう、あるいは全てが反論できない場合は、
どちらでもよい可能性が高い。
(どちらでもよい、というか、やってみないとわからないという可能性もある。)

とはいえ、その場合は、もう悩んでいても仕方がないので、自分の心に
好き嫌いを聞いてみて決断をするしかない。
確かに、このような判断は「賭け」のようなものかもしれない。
しかし、上で全てのメリットデメリットの検討を行ったうえでの決断なので、
結果がどうあれ後で後悔することはない。
われわれにとってみれば、決断を遅らせることの損害の方が大きいから。

このように、決断を何か精神的なもの、と捉えるのではなく、
プログラミングのよう「作業」として捉えることで、
スピーディに、ストレスも小さく行うことができるのではないだろうか。

【まとめ】
・決断はソフトウェアである。
・一つの決断は、マインドマップ一つと、表一つを作成し、
 あとは他者になりかわってそれをあれやこれや評価することで可能。
・プログラミングは「データ」をもとに何かを実現するが、
 決断の場合、この「データ」に置き換わるのが「事実」だ。
 そして 、この事実には「自分の感情」も含まれるが軽視されがち
 だったりする。

※結構抽象的な話になっちゃいました。